今日、君たちが歩いた森や湖には、たくさんの鳥や魚や小さな獣や昆虫達が毎日生活をしています。

私たちが住んでいる東京の町には、こんな素敵な森や湖はあまりありません。
今まで長い間、人間は自分たちの便利なように、生活が楽になるようにと、海を埋め立てて工場を作ったり、山を削って道を作ったり、丘の木をたくさん切って自分たちの住む家を作ったりしてきました。

 そこにいた鳥や小さな獣たちは、食べるものがなくなり、もっとほかの場所へ逃げ出してしまいました。死んでしまって仲間がいなくなった動物たちもいます。

これは私たち大人が長い間かかって間違った事をしてきたのかも知れません。
私たち大人が君たちに謝らなければならない、自分勝手な・恥ずかしい事だったかも知れません。
地球に住んでいるのは人間だけではなく、鳥や獣や植物もみんな仲良く一緒にいたいと思っているはずです。

 これからは君たちがこのすばらしい自然を守って行くために、自分には何ができるかを考えて、お家の人や友達とも話し合って、少しでも大切な自然を大人と一緒に取り戻してもらいたいと、隊長は思っています。

夏目 潔(元BVS隊長)

ボーイスカウト東京文京第5団