第1の特徴は、地域団であるということです。 主な活動場所である竹早小学校、小石川植物園、文京スポーツセンターの近く、郵便番号ならば〒112の区域の子供達を団員としています。またボーイスカウトは非政治的、非営利的な無色の団体です。  第2の特徴は、団によっては寺社、教会など後援してくださる団体を持っているところもありますが、文京第5団は保護者の方々で構成する“育成会”が唯一の母体です。有難いことに地域団としての活動を評価され、ライオンズクラブの方々から継続して備品等の援助をいただけるようになりました。 しかしほとんどの運営費や活動費は、育成会の会費によってまかなわれています。自分の掛かる費用は自分で出すのが、この様な組織を長続きさせる原則です。ですから決して経済的には裕福ではありませんが、皆さんのつくる皆さんの団なのです。  第3の特徴は、ボーイスカウトは子供達だけの活動ではありません。また、単に、子供を預けておいて良い子にしてもらおうという団体でもありません。保護者の方々にもボーイスカウト精神で参加していただきます。  第4の特徴は、文京第5団では特に父親の方々のご協力をお願いしています。 育成会、団委員会、各隊の指導者、保護者会などに、お父様方にも活躍いただいています。小中学校年代の子供達は今までのように、お母さんのことを「はい、はい」とばかり聞かなくなったり、女の子をからかったり、苦情が出てくるような場合もあります。このような徴候は子供の成長に伴う自我の目覚めや、批判的態度の表れです。そして父親と母親を区別して認識し、心理的な要求もそれぞれ別のものを求めるようになります。母親には小さいときと変らずやさしさを、父親にはちょうどこの頃より、男らしさ、頼もしさ、公平な見方などを求めるようになります。 尊敬と信頼、そして愛情、この三要素をこの時代父親に見出すことが出来る子供は、本当に幸せです。皆さんも層であったように、中高校生になると肉体的にも精神的にも、感情や生活の上で、大きな変化がきます。心のバランスが崩れがちであらゆるものを批判的に見たり、現状に不満を覚えたり、反抗せずにはいられない気持ちになるものです。 その頃になって、あわてて息子から尊敬や信頼を勝ち得ようとしたり、自分の深い愛情をわからせようと努力してみても、ほとんどの場合徒労に終わるだけでなく、逆効果として現れがちです。尊敬、信頼、愛情と三要素をお父さんに抱いた子供は、中学へ進み高校へ行くようになっても、心の底にはいつまでもこの感情が残り、子供にとっても父親にとっても生涯に渡る幸せのもとになると思います。 お父さんが息子である自分のためだけでなく、仲間のためにも役立つことをしてくれたら喜びもさらに大きく、一層頼もしく思い子供からの尊敬と信頼は絶対的なものになるでしょう。そしてお父様方も近隣社会に役立つことによって喜びを味わうことができ、ご子息も他の人々に役立つ生活を心がける用になることと思います。このような理由で文京第5団はお父様方に特にご協力をお願いしています。